パソコンに保存されたデータは、故障などトラブルが起きた場合、データを取り出せないなどの最悪の事態が起こることもあります。定期的にデータのバックアップを取ることをお勧めいたします。
バックアップとは?
パソコンに保存したデータを、外付けハードディスクや、USBメモリーなどの記録メディアなど、二つ以上の場所にデータを保存しておくことによって、万が一パソコンが故障してデータにアクセスができなくなっても、バックアップ・データを使うことができます。
バックアップの基本作業の手順
手順1.まずはバックアップするデータを保存するための機器を用意します。機器はバックアップするデータ容量に対して、更に十分な空き容量があるかを確認してください。(例:データ量 50GB ⇒ 保存機器 100GB以上)
手順2.バックアップしたいデータをバックアップ先の機器へコピーしてください。その際に元のデータが元の場所にも残していることを確認してください。
ただし、アプリなどのパソコンシステムに関連したバックアップは、専用ソフトウェアやOS機能を使用したシステムバックアップが必要です。
バックアップに使える機器など
バックアップをするにあたり、様々な機器があります。主な機器は以下のとおりです。保存するデータの内容、容量などを考慮して利用してください。
(下記の表は主な例です。)
主な種類 | メリット | デメリット |
外付けHDD(ハードディスクドライブ) | PCのデータをまるごとバックアップ出来る。 | 単価コストが高い。 衝撃に弱い。ランダムアクセスが非常に遅い。 |
USBメモリーまたはSDカード | 持ち運びやすく手軽である。 | 小さいがゆえに紛失しやすい。容量も少ない。経年劣化すると保存できない、読み込めなくなる。 |
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ) | HDDと比べて耐久性が高い。高速通信が可能。サイズが小さい。 | 容量が少なく単価が高い。記憶素子の性質上、長期的なデータ保管には適していない。 |
クラウドサービス | ネット回線があればどこでもアクセスして使用できる。 | 容量には制限がある。(増やすとコストが上がる)サービスが終了する場合もある。 |
パソコンのバックアップ機能を使用する
近年、パソコンのOSには標準でバックアップ機能が搭載されています。システムのバックアップが可能であり、定期的な自動バックアップをすることも出来ます。
Windows11の場合
Windowsバックアップをオンにしてバックアップ設定を選択するには、
[スタート]> [設定]> [アカウント]> [Windowsバックアップ]の順に選択します。次の項目をバックアップできます。
- OneDrive のフォルダー同期
OneDrive フォルダーの同期をオンにして、[設定] からファイルとフォルダーのバックアップを開始します。 - 自分のアプリを思い出す
Windowsにインストールしたアプリを記憶し、新しいデバイス上の Microsoft Storeから復元するのに役立ちます。 - 自分の設定を保存する
アクセシビリティ、パスワード、言語、その他の Windows設定などの設定をバックアップできます。 [その他のWindowsの設定] をオンにすると、いくつかのデバイス設定 (プリンターやマウスのオプションなど)、エクスプローラーの設定、通知設定が同期されます。
Windows10の場合
手順1[スタート]ボタンをクリックし、[設定]⇒[更新とセキュリティ]⇒[バックアップ]⇒[ドライブの追加]の順に選んで、バックアップ用の外部ドライブまたはネットワークの場所を選びます。
手順2 バックアップするファイルやバックアップを実行する頻度を変更するには、[その他のオプション]に移動します。
macOSの場合
手順1[システム環境設定]から[Time Machine]、[バックアップディスクを選択]、[ディスクを選択]または[バックアップディスクを追加/削除]をクリックします。バックアップ用の外部ドライブまたはネットワークの場所を選びます。リストからバックアップディスクを選択し、[ディスクを使用]をクリックします。
手順2 バックアップのセキュリティと利便性を高めるため、上記の手順を繰り返して別のバックアップディスクを追加することができます。たとえば、2 台のバックアップディスクを使い分ける、といった運用が可能です。
Windowsでのバックアップと復元[Microsoft 公式](クリックしてください)
Time MachineでMacをバックアップする[Apple 公式](クリックしてください)