MUSICヘルプデスクでは「パソコンの電源を入れても起動しなくて困った」「画面が黒いままでいつものデスクトップ画面にならない」という問い合わせが月に1,2回ほどあります。
マザーボードの故障が原因となる場合もありますが、自分で再起動をする方法もあります。
パソコンが正常に起動しなくなった場合の対処方法を解説します。
正常に起動しなくなった状況の確認と原因
パソコンの起動の流れ
パソコンは電源を入れると次の流れで起動します。
正常に起動しなくなった場合は、どこの部分で起動しなくなったか確認し、原因箇所を特定することができます。
1.電源を入れた直後 | CPUを始めハードウェアが立ち上がります。 |
2.メーカーのロゴが表示 | BIOS(ハードウェアとOSを仲介するハードウェア)が立ち上がります。 |
3.デスクトップが表示 | OS(Windowsなど)が立ち上がります。 |
原因の特定と対処方法
1.電源の立ち上げ直後に起動しなくなった場合
電源の立ち上げ直後に、エラーメッセージが出て起動できなくなった場合、ハードウェアの故障によるものが多いです。
【対処方法】
方法1.電源を長押して、強制的に電源を落とす。
方法2.電源コード(ACアダプター)、バッテリー充電池、パソコン本体に接続されているすべてのケーブルと周辺機器を取り外し、1分~5分ほど放電させて再度、電源を入れなおす。
2.メーカーのロゴが表示中に起動しなくなった場合
電源の立ち上げ直後に、エラーメッセージが出て起動できなくなった場合、ハードウェア・OSどちらかの故障によるものが多いです。
【対処方法】
方法1.Ctrl(コントロールキー)+Alt(オルトキー)+Del(デリートキー)を同時に押して強制終了させる。
方法2.電源を長押して、強制的に再起動させる。
方法3.OSを工場出荷状態に戻す(リカバリー)。
3.デスクトップページが表示された後、動かなくなってしまった場合
Windowsが立ち上がり、デスクトップページが表示された後、フリーズ(マウスなどが動かない状態)してしまう場合は様々な原因があります。
主な原因として、
・Windowsのファイルが破損している→OSの修復が必要ですので、必要なデータのバックアップをOnedriveなどに取ってもらい、【対処方法】に記載している方法3を試してみましょう。
・メモリーが不足している→スタート時に自動的に立ち上がっているプログラムを終了させ、スタートアップの設定を解除する。メモリーを増設する。
・セーフティモードで立ち上げる。
【対処方法】
方法1.Ctrl(コントロールキー)+Alt(オルトキー)+Del(デリートキー)を同時に押して強制終了させる。
方法2.電源を長押して、強制的に再起動させる。
方法3.OSを工場出荷状態に戻す(リカバリー)。
方法4.データ容量を確認し、データがいっぱいになっていないか確認する。
4.起動自体ができない場合
パソコンを長時間使用していると内部の回路や部品に電気が溜まり、電源が入らなかったり、動作が不安定になったりする場合があります。
パソコン本体に不必要な電気が帯電していると、正常に起動しない場合があります。 この場合、放電(帯電している電気を放出)することで解消することがあります。
例)電源コード(ACアダプター)を接続しても充電中のランプが点灯しない。
電源ランプが点滅または点灯するが起動しない。
【対処方法】
方法1.電源コード(ACアダプター)、バッテリー充電池、パソコン本体に接続されているすべてのケーブルと周辺機器を取り外し、1分~5分ほど放電させて再度、電源を入れなおす。
改善が見られない場合
上記の対処方法を試してみても改善が見られない場合、修理の必要があります。
特に、①電源立ち上げ直後、②メーカーのロゴが表示中に起動しなくなった場合、③起動自体ができない場合は、本体のマザーボードの故障によるものが多く、修理の依頼が必要となります。
MUSICヘルプデスクにパソコンのトラブル・修理を依頼する場合は、パソコンのトラブル・修理の流れをご確認ください。
日常的な故障の防止
日常的にメンテナンスを行うことで、突然、パソコンが起動しなくなるトラブルを防ぐことができます。
方法1.パソコンの使用終了時に必ずシャットダウンをする。
※シャットダウンの方法は「正しい電源のシャットダウン方法」をご覧ください。
方法2.ソフトウェアを増やしすぎない。データ容量に余裕があるか確認する。
ノートパソコンを長く安定して使うために、日常的なメンテナンスは大切です。日頃の使い方を見直しましょう。